小林ともひと

私は現在４０歳。石井町の町長として就任させていただいたときは３６歳でした。

就任直後は、住民の皆様方にもその若さゆえの不安が多くあったことだと思います。しかし、学歴、人脈、資金、経験の何一つない中、自らの体ひとつで行政書士事務所を立ち上げるとともに、観光会社の役員、作家、衆議院議員秘書、町議会議員を経て町長として仕事をさせていただく中で、気づいたことがあります。

それは、やろうと思えば何でもできるということ。そして、自らが率先して真面目に一生懸命取り組んでいれば、必ず誰かが助けてくれるということです。

仕事として取り組む以上、仕事はやって当たり前。特にそれがトップともなれば、誰よりも率先してやらなければ誰一人ついてきません。自分が本気でやるから誰かが助けてくれるのです。成功すれば部下のおかげ、失敗すればトップの責任。トップにはその意識と覚悟が最低限必要なのです。

不可能を可能に！！
やれない理由を探すより、どうすれば出来るようになるのか、どのようにすれば問題は解決できるのか、あるいは改善できるのか、それを考え実行に移すことによってのみ、難しい局面を打破し、現状を変える力を持っています。

一人の力では限界がありますが、みんなの意見を集め、それが異見であっても受け入れ、醸成し、多角的な視点でより良いものを創り上げていく。それがこれからの行政に求められていることであるということを自覚し、傾聴と共感、創造力を持って、住民の皆様の多様なニーズにこたえるため地道に誠実に取り組んでまいります。

最後に、私が大好きな山本五十六さんの名言を。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

このような姿勢で取り組んでまいりたいと思います。